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レビュー対象=アニメ
しょうえい=アニメ週14本、MTG引退、最近はスプラトゥーン。
レビュー対象=アニメ
しょうえい=アニメ週14本、MTG引退、最近はスプラトゥーン。
僕が京アニを好きになったきっかけは「けいおん!」だ。このアニメの綿密な感情表現に、僕は心底骨抜きにされた。作画の仕事の丁寧さにも惚れた。こんなアニメ、ほかにはなかった。それからというもの、京アニに全力の期待をかけてきた。
──そう、僕は京アニが好きだった……はずなのに、なんだこの違和感は。最近そう感じることが多くなってきた。歯車が狂い出したのは、いつからだろうか。いままでの京アニ作品を振り返ってみると、「中二病でも恋がしたい!(石原立也)」にはじまって、「甘城ブリリアントパーク(武本康弘)」、「境界の彼方(石立太一)」、「無彩限のファントム・ワールド(石原立也)」──これらの作品には、どこが苦手なところがある。自分がハマれなかった作品に共通するのは、一、中学生や高校生くらいの男の子に向けた作品であり、二、少しファンタジー要素が含まれている、ということだ。まるで絵本の世界に入ったかのようなそれ。京アニはそんな作品を好むけれど、僕は馴染めない。
逆に、僕が見たアニメの中で特にハマったものは「けいおん!(山田尚子)」にはじまり、「たまこまーけっと(山田尚子)」、「響け!ユーフォニアム(石原立也)※シリーズ演出:山田尚子」の3作品だ。お気づきのように、このすべてには山田尚子女史が深く関わっている。
これは冗談だけれど、「たまこ」と「中二病(2期)」が連続したクールで放送されたとき、実は京アニには「けいおん!」や「たまこ」のような女性っぽいアニメをつくる派閥と、「中二病」などの男性の欲望に忠実に従ったアニメをつくる派閥という、2つの派閥があるんじゃないかと妄想もした(ところで、俺がこのような考えを持つ決定打となったのが、今期の「ファントムワールド」がであることは間違いない)。
京アニは──少なくともある面では、青春もので、ちょっぴりファンタジーで、ちょっぴり男の子向けな作品が好きだ。それは悪いことじゃない。けれども、僕が好きな京アニではなくって、僕が抱いていた京アニの幻想は、実は山田尚子女史によるものだったのだ。そのことに気がついて、僕はちょっぴり悲しくなった。
ちなみに、その山田尚子監督は、現在京都アニメーション制作で「聲の形」の劇場版アニメをつくっているらしい。今はその作品にとても期待している。