Project

LIVE Rhetorica

DATE & VENUE

2014.12.27 17:30-23:00
@グリーンアップル
杉並区高円寺南4-9-6

CONTENTS

[TALK1]清水高志×松本友也「マテリアリスムとして読むレヴィ『集合的知性』」 ピエール・レヴィ『集合的知性』は、同時代的な情報技術や情報化社会を論じた一冊である以上に、「メディア」の本質を捉えた文明論でもあります。今回のトークでは、レヴィのこの側面を強調して「マテリアリスム」と呼びたいと思います。「素材(マテリアル)」の加工・改変可能性を高める技術が注目を集めるなかで(cf.田中浩也『SFを実現する』)、知性とモノの関係を問う文明論的な(あるいはSF的な)方向性で、レヴィの紹介を進めていきます。

[TALK2]村上裕一(ゲスト)+仲山ひふみ×松本友也「キャラクター・スペキュレイション・ステージ──ゴーストの条件再々考」 作品論としてのキャラクター論ではなく、キャラクター概念をリアルな現場のなかに見出していく試み。その発想の先駆が村上裕一氏による『ゴーストの条件』であり、かつて『Rhetorica #01』における座談会の主題でもありました。キャラクター概念の本質は、配置されたマテリアルが引き起こす「錯覚」であるということ。これはいわゆる「作品」内部での使用に留まらず、現実のイベントや祭り、あるいはアイドル「現場」などのデザインのギミックとして拡張されています。今回は事例として松本が「デザイン・フィクション」を紹介し、仲山が思弁的実在論におけるホラーの哲学と幽霊について、あるいはゼロ年代批評とJホラーの関係について論じていきます。

PROFILE

清水高志|Takashi SHIMIZU
哲学者、東洋大学准教授。1967年愛知県生まれ。名古屋大学大学院情報科学研究科社会システム情報学専攻取得。東洋大学総合情報学部総合情報学科准教授。2005年「セール、創造のモナド──ライプニッツから西田まで」で愛知大学学術博士。その他の著作に『来るべき思想史──情報/モナド/人文知』(冬弓舎、2009年)『ミシェル・セール──普遍学からアクター・ネットワークまで』(白水社、2013年)などがある。 村上裕一|Yuichi MURAKAMI
批評家・編集者。岩手県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、講談社BOX「東浩紀のゼロアカ道場」優勝。著作に『ゴーストの条件──クラウドを巡礼する想像力』(講談社、2011年)、『ネトウヨ化する日本──暴走する共感とネット時代の「新中間大衆」』(KADOKAWA、2014年)がある。 仲山ひふみ|Hifumi NAKAYAMA
批評家。1991年生まれ。ゼロ年代以降の多様化した批評/創作活動にコミットする。『ユリイカ』(青土社)やくしまるえつこ特集、ジョン・ケージ特集に評論を寄稿。また渋谷慶一郎+初音ミク『ATAK020 THE END』にライナーノーツを寄稿。 松本友也|Tomoya MATSUMOTO
レトリカ運営。

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